大麦の分類
近年の健康ブームにあやかって、現在大麦が大きな注目を集めています。スーパーやコンビニなどでは、大麦関連の商品がたくさん販売されており人気を博しています。では、なぜこれほどまでに人気を集めているのでしょうか。今回は、大麦が持つ「知られざるパワー」についてご紹介していきたいと思います。
大麦は、世界最古の栽培植物であり、日本には縄文時代後期から弥生時代に伝来したとされています。結実する穂の数により、二条大麦と六条大麦に分類され、さらに外皮の外れ易さから「皮麦」と「はだか麦」に分けられます。また、大麦の種子に含有されるアミロースの割合により、「うるち種」と「もち種」に分けられ、もち性の大麦のことを通称「もち麦」と呼びます。日本で栽培されている麦の種類には、主に大麦・小麦・らい麦・えん麦があります。
大麦人気の立役者 『水溶性食物繊維β-グルカン』
大麦が人気を集めている理由。それには、大麦にたくさん含まれる食物繊維が関係していたのです。
不溶性食物繊維は、水に溶けない性質を持つため、ほとんど変化することなく腸に届き、体外へ排出されます。この際、腸内の他の食品を巻きとって便の量を増やし、便通を良くする機能もあり、大腸疾患の予防にも効果があります。一方、水溶性食物繊維は水に溶ける性質を持ちます。腸の中では、食品と混ざり合うことで糖質や脂質の吸収を抑える働きをし、消化吸収速度を緩やかにすることで、「食後の急激な血糖値上昇を抑性」したり、「コレステロール値を下げる」などの働きをします。肥満をはじめ、糖尿病・動脈硬化などにも有効とされています。
上記のように、多くの効能が実証されているのが後者の水溶性食物繊維であり、この水溶性食物繊維こそが大麦人気の最大のキーワードだったのです。
大麦を食べて快適健康生活
大麦の水溶性食物繊維β-グルカンは、血糖値の上昇を抑える効果があります。さらに、その効果は食後の糖質吸収を抑えるだけでなく、次に食べる食事にまで影響することが明らかとなってきました。特に、朝食に大麦を食べると、昼食や夕食の糖質吸収まで抑えることが分かってきました。一日の始まりである朝食に、ぜひ大麦を!!朝食で食べる際におススメなのが、麦ごはん。昨今の大麦ブームにより、麦ご飯として食べやすい品種も多数出てきています。お米にもち米があるように、麦にも「もち麦」と呼ばれるタイプがあります。粘性が高く、もちもちした触感があることから「もち麦」と呼ばれており、ご飯に混ぜて炊くととてもおいしい麦ご飯をいただくことができます。是非、お試し下さい。
大麦の精麦(せいばく) とは
私達が食べている麦ごはんといえば、見た目が白く、ご飯に似たようなものが大半だと思います。しかし、麦本来の色は褐色であるため、食卓に並ぶ前に工場でひと手間加えられたものが出荷され、スーパーなどで販売されています。このひと手間のことを「精麦(セイバク)」といい、精麦機(麦の皮を除去する専用の機械)で皮を除去されたものが、店頭でお販売されています。大麦は、水溶性食物繊維であるβ-グルカンが穀粒の中心部分(胚乳)にたくさん含まれているため、精麦しても栄養価を損うことがないという点において、非常に大きな魅力がある食品なのです。
ホーデン工業では、精麦機を製造販売しております。食品とは違い、スーパーなどで直接見ることはできませんが、私たちは食品加工機械の製造メーカーとして、みなさまの健康作りをサポートしていきたいと考えています。
業務用精麦機
雑誌掲載
次世代農業ライフ&ビジネス誌 『AGRI JOURNAL vol.05 2017AUTUMN』に掲載されました!!本誌では、広島県安芸高田市にある農業生産法人㈱ トペコおばら様が6次産業化の一環として自社で精麦して販売されている活動が紹介されています。そしてその中で、それら活動を下支えする重要な役割を果たしている機械として、弊社精麦機が取り上げられております!!業務用精麦機大活躍中です★